既卒クソフリーター実家暮らし、正社員になるよ。

大学を卒業してから2年間カフェでアルバイトをしていたがついに、来月から転職して新しい会社で働く。正確に言えば6月1日から正社員雇用なのだが、訳あって5月中はカフェのバイトを続けつつ、アルバイト契約として二足草鞋でいくことになった。

 

働くことになった会社はとても良い雰囲気で、オフィスは綺麗だし休日はしっかりあるし残業はないし事務職にしては給与はいい。くだらないことだけど、勤務地は港区に位置しており、神奈川の末端の実家から出たことがない私にとって「港区OL」というステータスにちょっと浮ついている。

 

しかし、入社3日前にしてワクワク感より不安のゲージが上昇してきた。

 

私は「まともにはたらく」ということに何度も挫折してきた。

一番初めは新卒で内定をいただいた会社。当時、メーカー?商社?何それ?というほど就活に興味がなかった私は何も考えずに「接客にしか興味ない!」と思い、飲食店を運営する会社に入社した。飲食店と言っても、客単価数万円の料亭で、社会的地位の高い方々が多く来客するお店だった。テレビでよくみる某アナウンサーや、有名な会社の社長なんかも来てた。

しかし内定後、とんでもないブラック企業ということが判明し、卒業2ヶ月前に内定辞退。ちなみに同期全員辞退した。今ではネットで会社名を検索を検索すると文春にも取り上げられているほどの真っ黒な会社である。

幼気な新卒がいきなりこんな試練にぶつかる。新卒ブランドがなくなったらもうまともな会社に入れない。卒業ギリギリのこの時期に募集してる会社なんてまともなところはない。そんな狭い世界しかその時は見えていなかったので、「人生終了」の文字が目の前にバーン!!何よりももう「会社」が信用できなくなってしまった。

 

もういいや、好きなことしよう。

ずっと夢だった日本語教師を目指すことにした。じゃあ最初からやればいいじゃんということなのだが、大学で勉強しているときから「日本語教師は食っていけない」と言われていた。(実際はそんなことないのですが)そっかーじゃあいつかやるかぁと「夢」のままにしていた。けど、もう私には何もないしよくない?開き直って1から勉強して講師を目指した。1年間の資格取得講座に通った。学費は60万くらいで、教材は高いので全部中古で購入した。全部自分で払うため、並行してカフェのバイトを始めた。そして1年後、講座を修了し、都内の日本語学校で非常勤講師として働くことに。それだけじゃ稼ぎが少ないので、変わらずカフェのバイトを続けていた。

そこの学校はとってもいい学校だった。学生もとても勉強熱心だし、教務の上司も経験や知識を惜しみなく私たちに提供してくれた。今でもここで働けたことは私の人生や価値観に大きく影響を与えてくれたと思う。

しかし、ここでも私は4ヶ月で退職。原因は簡潔にいうとストレスと失恋(笑)(今思うと面白い話なのでいつか書きたい)

精神的にも体力的にもしんどくなり、人生で初めてうつ状態を経験した。それまで「鬱は甘えww」という考えの一人だったけど、まじで辛いぜ。ほんとベッドから動けないよ。真夏にも関わらずお風呂4日入らなかった時期もあったし、歯磨きもできない。一日中一歩も動けない。そして襲いかかる虚無感。これが一番辛かったかも。もうあらゆる日常生活の行動に膨大なエネルギーを使わなきゃいけないほどコスパ悪くなる。そのくせ不眠不食だからエネルギーもなくなるという負のサイクル。

 

まぁその後なんやかんや元気になり、カフェのバイトは復帰させてもらい1月くらいに「そろそろ就活するかー」と思って活動を始めた。結果4ヶ月もかかってしまったが、最後は一次面接で面接官に気に入られその場で即内定で内定通知書をもらった。あんなに悪戦苦闘してたのが嘘みたいな終わり方。

 

これにて既卒クソフリーター実家暮らし(24)のから港区キラキラ(希望)OL(25)にジョブチェンジ。まぁまぁ失敗続きな人生だったので、その思い出がジワジワと不安を煽ってくる。また数ヶ月で折れてしまうんじゃないか…。会社の人と仲良くなれないんじゃないか…。そんなことばっかり考える。